-->
[秘匿の] 赤ワイン ◎皆様のジャッジは、果たして・・・? 先日、「ちょっと試してもらいたいのですが…」というインポーターさんからのオファーでグラスに注がれたこのワインを試飲し、私は(2,000円は切れないだろうけど、2,500円以下ならいいなァ…)との思いで、「旨い!2000円程度なら買う!」と言ってしまい、実際の価格をみてひっくり返りました。
ただ、インポーターさんがなぜボトルを見せないようにグラスに注いだのかが分かりました…絶望的にラベルが安っぽいのです。
知らねば「500円程度のワンコイン・ワイン?」と言われてもおかしくないほどに。
このエチケットで、果たして本来の美味しさが正当に評価頂けるのか?…というよりそもそも手にとって頂けるのか自身が無かったため、ならばいっそ、私と同じように皆様にもブラインドで飲んで頂こうと思い、今回新聞紙を巻いてボトルが見えない状態でお送りしたいと考えました。
▼ 視覚と味覚 以前、読売新聞にも掲載されましたが、ラベルやボトルからもたらされる情報に味覚が影響されることは、ボルドー大学での実験でも明らかとなっています。
全く同じワインを、高級感あるボトルとチープなボトルにそれぞれ入れ、被験者に比較させたところ、高級なボトルに入っているワインをより高く評価した、というものです。
被験者が一般の方ではなく、ワイン醸造学を専攻している所属学生だったと言いますから、ワインに知識があればあるほどその傾向が強まるのかもしれませんね。
というわけで、今回オープンとさせて頂く情報は、「南ア産の赤ワイン」であること、「単一品種100%のワイン」であること、あとはヴィンテージと価格くらい。
因みに価格は定価より随分安くなってはいます。
私はこの価格(とエチケット)のワインとは思えないほど美味しく感じました。
一度お試し頂けたら嬉しいです。
▼新聞ワイン(更なるヒント) こちらではもう少しこのワインについて触れますので、「あんまり事前情報を入れたくない!」という皆様は読み飛ばして下さい。
実はこのワイン、某名門ワイナリーの廉価版。
ワイナリー自身もこのワインの出来が良いことに自信を持っているのですが、それゆえに下手に雰囲気の良いエチケットやボトルにしてしまうと、本家のワインが売れなくなってしまうのでは?ということもあって、エチケットをチープなもの(ワイナリーさんの言い方では「カジュアルなもの」)にしているそうです。
上記にも書きましたが、品種はブレンドなしの単一ヴァラエタル。
この価格ですが、驚きの新樽比率100%。
樽熟期間は最低6ヶ月。
この品種としては一般的ですが、赤ワイン全体としては程よい中軽口。
以下は私共のテイスティング・ノートになりますので、自身の舌でまずは!という皆様はこちらも読み飛ばして下さい。
◎試飲しました。
【2020.2.19】 「全体にまろみや大きな膨らみがあり、多彩な果実が集合。
しかも上品さと色気を同時に抱えています。
タンニンと酸味ともに上質で柔らかく、コクのある果実味に溶け込んでいて、実際はともかく、樹齢の高さを連想させるような奥深い旨味が集まった大きな球体を形作っています。
上品で綺麗なオークの香味を伴い、深い旨味にビロードのような滑らかな舌触り。
」 スマートフォンさえあれば、何でもすぐに調べられるようになった現在。
そんな中、いくらインターネットを検索しても情報が出てこない…「そんなワインも、たまには良いカモ」と思って頂けたら嬉しいです。
●ワイン会での価格当てゲームも面白いかも♪
■新聞巻き不要の場合は備考欄にてご指示下さいませ。
楽天で購入1,188円(税込み)